感情論的、日記的

極端に不定期更新です。

脱サラして大学院に行く男の話 vol.2

前回のエントリー「脱サラして大学院に行く男の話 vol.1 - Tazzo's diary」からかなり時間が空いてしまいましたが、下書き状態で眠っていたものを公開します。

 

東京大学大学院情報学環・学際情報学府

2014年度入試(2013年8月実施)を受験しました。

志望したコースは「文化・人間情報学コース」です。

ちなみに「情報学環」は大学院ではなく、教授たちが所属する研究機関という扱いで、大学院としての呼称は「学際情報学府」らしいです。ただ両者は併記されるのが通常で、大学院としての略称も「学環」と呼ばれることが多いようです。

 

試験科目は、1次試験が英語と専門科目、2次試験が面接になります。

東大の学環は、かなり入試スケジュールが早いです。先述のように秋と冬に実施するのが院試のスタンダードですが、学環は8月です。しかも1回だけで、冬の試験はありません(理系のコースだと冬にもあります)。

 

1次試験

英語は大学院独自作成の問題ではなく、TOEFL-ITPです。

これはTOEFLを団体受験するもので、これを院試の英語試験の代わりにする場合が最近多くなっているようです。

出題されるのは、リスニング・文法・長文の3題です。他のTOEFLのようにライティングやスピーキングはありません。

基本的にTOEFLの対策問題集を解けば良いと思います。リスニングはPodcastの「BBC 6min English」で対策しました。が、試験当日のリスニングがまるで聴き取れなかったので、もっと良い対策があると思います。

また、もし入試までに時間があるなら、一度TOEFLを受験してみるのも手です。僕はTOEFLの受験経験がなかったので、時間配分や解き方に慣れず、当日かなり苦戦しました。まさか、と思う指示がされるときがあるのです。

僕の場合「問題用紙にメモなどの書き込みをしてはならない」というのが、その「まさか!」でした。英語の問題を解くときは、カッコや丸印を書き込んで読むクセをつけていたので、それができないことで読むスピードがかなり落ち、内容も頭になかなか入ってきませんでした。

 

専門科目は、論述問題と説明問題です。

論述は2つの文章を読んで、下線部の内容を問う問題、2つの文章の相違点を問う問題、両者の内容を踏まえて自分の研究について述べる問題の3題が出されます。大学受験の国語の問題+小論文、という感じです。

説明のほうは、6つある問題文から2つを選んで、それぞれを800字以内で説明する問題です。出題される話題がかなり広範囲にわたります。情報学、哲学、歴史学社会学などなど。

論述問題の対策は、とにかく過去問を解くことです。それ以外に対策のしようがありません。他にやれることといえば、文章を書き馴れるようにしておくくらいでしょうか。

説明問題の対策は、なかなか難しいです。出題されるジャンルが特定しにくいので、まずは過去問を見て、出題傾向を類推し、そこから関連する分野の文献を読むの近道だと思います。あとは所属している先生たちの著作を読む。

僕は文献を読みまくって、ノートにまとめて……という作業しか対策ができませんでした。

 

それでも一応、1次試験には通過できました。ちなみに学環は、英語と専門科目が別日程で行われます。

まず英語を受験し、約2週間後に専門科目を受けます。これは間にお盆が挟まって、キャンパスが閉鎖されるからだと思います。逆に言えば、英語が終わってから、専門科目の対策をはじめられる、ということでもあります。

 

2次試験

面接は大体15~20分です。そのうち7分を使って、自分の研究計画についてまず発表します。その際、パソコンの使用も可能です。僕はパワポで研究計画を説明しました。

それが終わると、残りの時間を使って面接官から質問されます。面接官は5人前後です。質問内容は、やはり研究計画についてです。

明大のときとは違い、研究計画がブラッシュアップできていたので、しどろもどろになることはありませんでした。

面接官は6人(5人だったかも)。指導希望教授1人+その他、といった形です。ちなみに東大の学際情報学府は指導希望教授を第5希望まで記入できます。

 

質疑応答では、研究テーマを全体的にどのような流れにしたいのか?などと言った、わりと細かいところまで聞かれます。僕の場合「経済的な面と技術的な面どちらを重視して研究を進めていこうと考えていますか?」と聞かれました。

また面接官によっては受験者の研究テーマに関わる時事的な話題をちゃんと知っているか確認するための質問もしてきます。「オーファン著作物についてどう思う?」と質問されました。

 

 

残念ながら2次試験の面接で不合格となってしまいましたが、本気で東大の大学院に行くための対策や文献購読などをすればするほど、東大の偉大さを感じられる、という経験ができただけでも大収穫です。

国内最高の学術レベルを持つ環境で行なえる研究というのは、大学院を目指す人にとっては憧れの対象だと思います。

 

記事公開までの時間も文章量も長くなってしまいましたが、これから大学院を目指す学生や社会人の方々、ぜひとも頑張ってください。

 

東大対策で使用した参考書などは以下の通りです(覚えている限り)。

Amazon.co.jp: TOEFL Test iBTリーディング 実践編: ジム クヌーセン, 生井 健一, Jim Knudsen: 本

Amazon.co.jp: 全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策 ([テキスト]): 林 功: 本

Amazon.co.jp: 社会情報学ハンドブック: 吉見 俊哉, 花田 達朗: 本

Amazon.co.jp: 現代思想の教科書 (ちくま学芸文庫): 石田 英敬: 本

Amazon.co.jp: ウェブ社会をどう生きるか (岩波新書): 西垣 通: 本

Amazon.co.jp: 集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ (中公新書): 西垣 通: 本

Amazon.co.jp: メディア文化論 --メディアを学ぶ人のための15話 改訂版 (有斐閣アルマ): 吉見 俊哉: 本

Amazon.co.jp: 情報社会を知るクリティカル・ワーズ: 田畑 暁生: 本

Amazon.co.jp: 文化人類学入門 (中公新書 (560)): 祖父江 孝男: 本

Amazon.co.jp: ウェブ社会の思想―“遍在する私”をどう生きるか (NHKブックス): 鈴木 謙介: 本